貧血
貧血とは
血液の細胞のひとつである赤血球や、ヘモグロビンが低下する病気です。
赤血球は全身に酸素を運ぶ役割があり、赤血球が酸素を運ぶためには、ヘモグロビンというタンパク質が必要です。貧血の頻度は成人男性の1割、女性の2割と言われています。
貧血の中で最も多い鉄欠乏性貧血について説明します。
鉄欠乏性貧血の原因と症状
鉄分不足が原因です。めまい、疲れやすい、だるい、動悸、息切れ、眠気、吐き気、頭痛などの症状があります。
鉄欠乏性貧血の治療と対策
鉄剤のお薬と注射があります。
食事はお肉、レバー、魚、豆腐、ほうれん草、納豆などの鉄分を多く含む食品を多めに摂るとよいです。
ビタミンCは併用すると吸収率がよくなり、ビタミンBには造血作用があります。
貧血の中には慢性的に体の中で少しずつ出血している病気が隠れていることがあるので注意が必要です。
精密検査で胃・十二指腸潰瘍や胃がんや大腸がんなどの病気が見つかることがあります。
健康診断で貧血を指摘された方、貧血の方は鉄剤内服だけでなく、胃カメラや大腸カメラなどの検査も重要です。