睡眠とお酒
患者さんから寝酒についての質問がありました。
あまり眠れないとき、ぐっすり眠りたいときに就寝前にお酒を飲んだ経験があるかと思います。
少量適量のアルコールにはリラックス効果があります。
また鎮静作用で一時的に眠くなり、入眠までの時間を短縮する効果があります。
しかしアルコールが体内で分解されるにつれて、体の回復に必要な深い眠りや脳の休息を妨げてしまい、眠りが浅くなってしまいます。
途中で起きてしまったり、疲れがとれなかったり、翌日の眠気の原因にもなります。
またアルコールが分解されると利尿作用と言って、尿が出やすくなってしまい、夜中に起きてしまう原因となります。
就寝3時間前まで、もしくは夕食時にアルコール20g程度(日本酒1合、瓶ビール1本、グラスワイン2杯、焼酎グラス1/2杯、ウイスキーダブル1杯)にするのがよいでしょう。
睡眠薬とアルコールは類似した鎮静作用があり、一緒の飲むとお薬が効きすぎたり、不思議な言動、呼吸の異常につながることがあります。
睡眠薬とアルコールの併用は危険なので控えましょう。