胃カメラとバリウム1
胃カメラとバリウム検査の違いについて質問を受けることがあります。
胃カメラとバリウムにはそれぞれ特徴があります。
バリウムの特徴
検査を実施できる医師、技師が多いため検診において広く普及してきた実績がある。
粘膜を詳細に観察できる胃カメラに対して、バリウムは全体の形状が把握しやすい。
放射線被爆がある。
検査中はげっぷを我慢しながら、動く台の上で自分で体位変換しなければならない(仰向け、うつ伏せ、横向きなど)。
バリウムは体内で固まりやすいので検査後は下剤でバリウムを出す必要がある。
精密検査になった場合に改めて胃カメラを受ける必要がある。
胃カメラの特徴
バリウムに比べて検査できる施設が少ない。
のどの敏感な方は検査中にのどに苦痛を感じる。
管を挿入するため、粘膜を傷つけるリスクがゼロではない。
病気があった場合に発見しやすい。
検査の安全性についてはどちらも安全です。
次回はどちらの検査にするべきか、私の意見を言います。
検査を受ける時の参考にしていただければと思います。